EXHIBITIONS

篠田太郎、小沢剛、高山明、池添彰、堀川紀夫「無題 / Untitled」

2025.01.18 - 02.15
 MISA SHIN GALLERYで、戦後80年の節目となる2025年の最初の展覧会として、篠田太郎、高山明、小沢剛、池添彰、堀川紀夫による展覧会「無題 / Untitled」が開催されている。

 21世紀が四半世紀となる2025年。本展では、未だ世界各地で戦争が繰り広げられている状況に、アーティストは戦争や過去の記憶とどう向きあってきたのか、その表現で何を伝えようとしているのかを探る。

 篠田太郎のビデオ作品《SF – San Francisco or Science Fiction or How do I Understand the History》(2013)は、アメリカの日本占領を正式に終結させたサンフランシスコ講和条約と、アメリカが日本に米軍基地を置くことになった日米安全保障条約が1951年の同じ日に調印された史実にもとづき、サンフランシスコの旧軍施設とその周辺、そしてダグラス・マッカーサーが日本占領中に使用していた部屋で撮影された。日米の歴史的関係を抽象的なアプローチで淡々と写す映像は、見る人によって様々な印象や意味を喚起するイメージをつくり出す。