ヌケメ「Glitch Emroidery」

　渋谷サクラステージ4階のアートコミュニティスペース「re-search」で、ヌケメによる個展「Glitch Emroidery」が開催されている。

　本展では、アーティスト兼ファッションデザイナーとして活動するヌケメが、2011年より制作を続けている代表作のグリッチ刺繍シリーズを紹介。

　グリッチとは「データや機器の破損そのもの、もしくは破損しているが再生可能なデータの状態」を意味する。グリッチ刺繍は、コンピューターミシン用の刺繍データのバイナリ（2進数化された情報）を書き換え、針の動きに直接グリッチを起こすことで生み出される装飾技法だ。あえて誰もが見慣れたロゴやキャラクター部分を「グリッチ」させることで、観者の認識にバグを起こし、新たな視点を与えている。

　本展では、キービジュアルとなっているキャンバス作品のシリーズに加え、パーカーなどに刺繍を入れたグッズも展開している。