EXHIBITIONS
菊池コレクション 現代陶芸のすすめ
菊池寛実記念 智美術館で「菊池コレクション 現代陶芸のすすめ」展が開催される。
陶芸といえば日用陶器や茶陶をはじめとした道具としての器を想像されるが、現代の陶芸には器の形態を用途や機能ではなく立体造形としてとらえる視点があり、また、素材や技法、伝統など陶芸にまつわる要素を独自の視点でとらえたオブジェ的な造形作品が存在する。個人作家によって展開される多様な制作、その未知なる思考、美意識に同館の設立者・菊池智(1923~2016)は魅了され、20世紀後半以降の日本の陶芸作品を精力的に収集した。
1983年には自身のコレクションによる展覧会「Japanese Ceramics Today(現代日本陶芸展)」をスミソニアン国立自然史博物館のトーマス・M・エバンスギャラリー(米・ワシントン)で開催した。当時40代から50代であった作家たちの作品を中心に構成し、日米の貿易摩擦が問題となるさなかに日本の同時代の文化を紹介する展覧会が受け入れられた経験は、菊池がその後、文化事業に注力していく契機ともなった。
本展では、同展出品作をはじめ、1970年代から80年代の作品を中心に日本の現代陶芸の展開を紹介する。
陶芸といえば日用陶器や茶陶をはじめとした道具としての器を想像されるが、現代の陶芸には器の形態を用途や機能ではなく立体造形としてとらえる視点があり、また、素材や技法、伝統など陶芸にまつわる要素を独自の視点でとらえたオブジェ的な造形作品が存在する。個人作家によって展開される多様な制作、その未知なる思考、美意識に同館の設立者・菊池智(1923~2016)は魅了され、20世紀後半以降の日本の陶芸作品を精力的に収集した。
1983年には自身のコレクションによる展覧会「Japanese Ceramics Today(現代日本陶芸展)」をスミソニアン国立自然史博物館のトーマス・M・エバンスギャラリー(米・ワシントン)で開催した。当時40代から50代であった作家たちの作品を中心に構成し、日米の貿易摩擦が問題となるさなかに日本の同時代の文化を紹介する展覧会が受け入れられた経験は、菊池がその後、文化事業に注力していく契機ともなった。
本展では、同展出品作をはじめ、1970年代から80年代の作品を中心に日本の現代陶芸の展開を紹介する。