EXHIBITIONS
ウェンデリン・ファン・オルデンボルフ「Dance Floor as Study Roomーしたたかにたゆたう」
山口情報芸術センター[YCAM]で、ウェンデリン・ファン・オルデンボルフの個展「Dance Floor as Study Roomーしたたかにたゆたう」が開催される。
ファン・オルデンボルフは1962年ロッテルダム生まれ、ベルリン在住。人々と協働しシナリオや設定をつくり上げる映像制作を、諸形態の作品を生み出すための方法であり言語として探究してきた。おもな近年の個展に、「柔らかな舞台」(東京都現代美術館、2022 )、「work, work, work (work)」(ウッチ美術館、ポーランド、2021)、「Cinema Olanda」(ヴェネチアビエンナーレ オランダ館、イタリア、2017)など。
ファン・オルデンボルフはこれまで映像作品やインスタレーションを通じて、人種差別、ジェンダー問題、歴史、植民地主義などの支配的言説や権力構造に対峙する作品を発表してきた。とくに近年は、日本とオランダ、そしてインドネシアにゆかりのある女性アーティストのリサーチを進めており、そのなかには山口ともゆかりの深い、女優で映画監督の田中絹代(1909〜77)や、作家の林芙美子(1903〜51)が含まれている。
本展では、こうしたアーティストたちに焦点をあて制作した脚本による新作とこれまでに制作された作品のほか、多様な文化や社会を表す装置として、会場をダンスフロアに見立てたインスタレーションを展開する。植民地主義、家父長制といった支配的な言説や差別から生じる社会的対立と個人の闘いに光をあてた本展は、社会の道徳主体を問いかける展覧会となるだろう。
ファン・オルデンボルフは1962年ロッテルダム生まれ、ベルリン在住。人々と協働しシナリオや設定をつくり上げる映像制作を、諸形態の作品を生み出すための方法であり言語として探究してきた。おもな近年の個展に、「柔らかな舞台」(東京都現代美術館、2022 )、「work, work, work (work)」(ウッチ美術館、ポーランド、2021)、「Cinema Olanda」(ヴェネチアビエンナーレ オランダ館、イタリア、2017)など。
ファン・オルデンボルフはこれまで映像作品やインスタレーションを通じて、人種差別、ジェンダー問題、歴史、植民地主義などの支配的言説や権力構造に対峙する作品を発表してきた。とくに近年は、日本とオランダ、そしてインドネシアにゆかりのある女性アーティストのリサーチを進めており、そのなかには山口ともゆかりの深い、女優で映画監督の田中絹代(1909〜77)や、作家の林芙美子(1903〜51)が含まれている。
本展では、こうしたアーティストたちに焦点をあて制作した脚本による新作とこれまでに制作された作品のほか、多様な文化や社会を表す装置として、会場をダンスフロアに見立てたインスタレーションを展開する。植民地主義、家父長制といった支配的な言説や差別から生じる社会的対立と個人の闘いに光をあてた本展は、社会の道徳主体を問いかける展覧会となるだろう。