城跡芸術展2024

「城跡芸術展2024」が開催されている。本祭は、歴史と文化が折り重なる場所である丹波亀山城跡（大本本部）を舞台に、亀岡にゆかりの深いアーティストが展示を行う、「かめおか霧の芸術祭」の企画展だ。水面に映る城壁や、植物園の小道にさす木漏れ日、赤松の林の黒い影、城跡そのものが作品であるかのような会場はひとつの文化的聖地となっている。

　2020年より丹波亀山城跡を会場とし、展覧会を年に1度開催。絵画や陶器、漆器、インスタレーションに至るまで様々な展示が行われている。これまでの芸術祭で培われてきた関係性から、若手の作家から大御所までが一堂に会することで、亀岡にゆかりのある作家の交流の場としても機能している。

　2022年からは新たに、市民から芸術展や芸術祭を支える人材を募集し「市民サポーター」も誕生。また、展示会場として大本花明山植物園（日本の在来種を中心に約1000種類もの植物が栽培、保護されている植物園）や松林、中庭、広場など屋外へも広がり、新たな交流、可能性や体験が生まれている。