EXHIBITIONS
開館5周年記念
京都の嵐山に舞い降りた奇跡!! 伊藤若冲の激レアな巻物が世界初公開されるってマジ?!
福田美術館で、開館5周年を記念した展覧会「京都の嵐山に舞い降りた奇跡!! 伊藤若冲の激レアな巻物が世界初公開されるってマジ?!」が開催されている。
5周年を記念して特別開催するのは、略称「若冲激レア展」。世界初公開となる伊藤若冲《果蔬図巻(かそずかん)》が、福田美術館が所蔵する若冲の作品約30点とともに披露される。
《果蔬図巻》は、寛政2(1790)年以前、若冲が70代の時に描かれた全長3メートル余りの大作で、若冲ならではの美しい色彩を用いて様々な野菜や果物が描かれた巻物である。70代で色絵を描いた例は少なく、重要文化財に指定されている「菜蟲譜(さいちゅうふ)」(佐野市立吉澤記念美術館所蔵・重要文化財)の前年に描かれていることから、今後若冲に関する研究を進めるうえで重要となっている。
また、若冲と深い親交を持っていた相国寺の僧・梅荘顕常(大典)(1719〜1801)の直筆による跋文(ばつぶん)が、巻物の最後に添えられており、《果蔬図巻》の価値をより高めている。大典は本作を絶賛するとともに、依頼者や若冲との交流についても述べており、史料としても貴重である。
本展では、《果蔬図巻》に加え、同館が所蔵する若冲の作品約30点を一挙公開。現存する若冲の作品のなかでもっとも若い時期に描かれたとされる《蕪に双鶏図》や、大典とともに京都から大阪まで舟で移動した時の風景をもとに制作された版画《乗興舟》も展示。また、若冲が影響を受けた白隠禅師や中国清の画家、沈南蘋やその弟子たちの作品もあわせて展示することで、未だ謎が多い若冲の人生を垣間見る。
5周年を記念して特別開催するのは、略称「若冲激レア展」。世界初公開となる伊藤若冲《果蔬図巻(かそずかん)》が、福田美術館が所蔵する若冲の作品約30点とともに披露される。
《果蔬図巻》は、寛政2(1790)年以前、若冲が70代の時に描かれた全長3メートル余りの大作で、若冲ならではの美しい色彩を用いて様々な野菜や果物が描かれた巻物である。70代で色絵を描いた例は少なく、重要文化財に指定されている「菜蟲譜(さいちゅうふ)」(佐野市立吉澤記念美術館所蔵・重要文化財)の前年に描かれていることから、今後若冲に関する研究を進めるうえで重要となっている。
また、若冲と深い親交を持っていた相国寺の僧・梅荘顕常(大典)(1719〜1801)の直筆による跋文(ばつぶん)が、巻物の最後に添えられており、《果蔬図巻》の価値をより高めている。大典は本作を絶賛するとともに、依頼者や若冲との交流についても述べており、史料としても貴重である。
本展では、《果蔬図巻》に加え、同館が所蔵する若冲の作品約30点を一挙公開。現存する若冲の作品のなかでもっとも若い時期に描かれたとされる《蕪に双鶏図》や、大典とともに京都から大阪まで舟で移動した時の風景をもとに制作された版画《乗興舟》も展示。また、若冲が影響を受けた白隠禅師や中国清の画家、沈南蘋やその弟子たちの作品もあわせて展示することで、未だ謎が多い若冲の人生を垣間見る。