北斎の植物図鑑

　北斎館で、企画展「北斎の植物図鑑」が開催される。

　北斎が描いた植物の絵は、線⼀本で描いたシンプルなものから、線や⾊をかさねて細密に仕上げたものまで作品によって様々な表情を⾒せる。本展では、北斎館が所蔵する作品のなかから植物が描かれたものを選び、種類や特徴を「図鑑」のようにまとめて展示。そのなかで北斎が得意とした筆づかいや様々な描法、独特な表現も紹介する。

　北斎が描いた植物の数は多く、その数は100種類以上にのぼる。植物といはいえ千差万別で、草⽊や花はもちろん、⼤根や芋、梅にりんごなど野菜や果物も含まれる。カエデやイチョウ、バラン、松の葉などあらゆるかたちの葉っぱもまとめられており、いかに北斎が様々なかたちの葉に興味を抱いていたかも伺えるだろう。