EXHIBITIONS
構想計画所|Weathering Project
gallery fuで、構想計画所による展示「Weathering Project」が開催されている。
構想計画所は前野智彦が所長を務める「複数で形成された単数の緩やかな纏まり」=活動体で、構成員はプロジェクトごとに複数の表現者で組織される。
「人間は自らが棲まっているこの世界を無意識のうちに、人間にとっての意味や目的、あるいは自我や主体といった整合性や一貫性を軸に理解しようとするが、世界はつねに人間に無関心で無関係であるかのような出来事の続起に満ちている」。
このことを前提に出発する構想計画所は、整合性や一貫性に回収できない/されない世界、あるいは人間にとっての意味や目的、自我や主体すら崩壊させてしまうような出来事を、無人島という人間のいない世界、あるいは島という自然の力動が生み出す不安定な大地の生成過程へと、人文学的視点とともに独特の仕方で結びつけることで、人間がこの世界に棲まうことをさしあたり可能にしている「なにものか」を発見し、人間的な営みである芸術のフィールドから発信している。
構想計画所は一貫して、プロジェクトの構成要素として花崗岩とその風化物とされる真砂土を用いる。本会場では4 回目となる本展もまた同様だ。公開を前提にしながら、保存や修復を想起させる工事用の足場で組まれたガラスケースに並ぶ「風化が織り込まれた彫刻」から読み取れるものを会場で味わってほしい。
構想計画所は前野智彦が所長を務める「複数で形成された単数の緩やかな纏まり」=活動体で、構成員はプロジェクトごとに複数の表現者で組織される。
「人間は自らが棲まっているこの世界を無意識のうちに、人間にとっての意味や目的、あるいは自我や主体といった整合性や一貫性を軸に理解しようとするが、世界はつねに人間に無関心で無関係であるかのような出来事の続起に満ちている」。
このことを前提に出発する構想計画所は、整合性や一貫性に回収できない/されない世界、あるいは人間にとっての意味や目的、自我や主体すら崩壊させてしまうような出来事を、無人島という人間のいない世界、あるいは島という自然の力動が生み出す不安定な大地の生成過程へと、人文学的視点とともに独特の仕方で結びつけることで、人間がこの世界に棲まうことをさしあたり可能にしている「なにものか」を発見し、人間的な営みである芸術のフィールドから発信している。
構想計画所は一貫して、プロジェクトの構成要素として花崗岩とその風化物とされる真砂土を用いる。本会場では4 回目となる本展もまた同様だ。公開を前提にしながら、保存や修復を想起させる工事用の足場で組まれたガラスケースに並ぶ「風化が織り込まれた彫刻」から読み取れるものを会場で味わってほしい。

