EXHIBITIONS

いのちのパレット 松本亮平展 調布×架ける×アート

調布市文化会館たづくり
2024.04.27 - 06.30

松本亮平 Creation

 調布市文化会館たづくり 展示室(たづくり1階)で「いのちのパレット 松本亮平展 調布×架ける×アート」が開催される。

 松本亮平は1988年神奈川県生まれ。幼い頃から自然に親しみ、生き物への興味を深める。構造生物学を学ぶために早稲田大学に進学し、2013年に同大学院を修了。生き物たちの世界をテーマに制作し、16年には世界絵画大賞展 遠藤彰子賞、19年には昭和会展 昭和会賞を受賞した。個展を中心に活動しながら、韓国、マレーシア、フランスなどのアートフェアにも出展。

 本展は多義性のある「共生」をテーマに、アーティスト独自の視点から切り込んだ展示プログラム「調布×架ける×アート」の第2弾として、生き物たちの世界に人間社会をかさね、生物としての人間の普遍性を表現する松本の作品を紹介。まるで人間のようにふるまう鮮やかな生き物たちの姿や、伝統的な日本画や西洋絵画の形式が多く取り入れられた松本の作品を通して、人間を含む生命の共生について考える展覧会となっている。本展に際し、松本は以下のステートメントを発表している。

「『いのちのパレット』は、絵具から生命、物語が生まれる場所。ここでは多彩な生き物たちが色とかたちを通して語りかけてくる。生命の多様性と美しさに接することができる。しかし生き物たちの世界も美しいだけではなく、人間社会と同様に、共生、競争、敵対など社会的な関係性が存在する。この展覧会では生き物たちは自由に振る舞う。ときには助けあい、時にはじゃれあい、時には威嚇する。これらの生き物は私自身の自画像であり、人間社会の象徴でもある 」。