EXHIBITIONS

静嘉堂文庫竣工100年・特別展 画鬼 河鍋暁斎×鬼才 松浦武四郎ー『地獄極楽めぐり図』からリアル武四郎涅槃図まで

河鍋暁斎 地獄極楽めぐり図 明治2~5年(1869~72)

 絵師・河鍋暁斎と、探検家で好古家、著述家、北海道の名付け親である松浦武四郎は、幕末から明治期に活躍し、お互いを知る仲だった。画鬼と呼ばれた暁斎は、あらゆるものを描いた生来の絵師で、武四郎から依頼され、武四郎を釈迦に見立てた《武四郎涅槃品》を描いている。

 本展では静嘉堂文庫所蔵の暁斎の代表作のひとつ《地獄極楽めぐり図》を全場面展示するほか、松浦武四郎記念館所蔵の重要文化財、暁斎筆《武四郎涅槃図》と、そこに描かれた《大首飾り》をはじめとした武四郎愛玩の品々を初めて同じ空間で展示し、「武四郎涅槃図」を立体的に再現するもの。

 あわせて、武四郎の生家に伝来した武四部蒐集の古物の目録である『蔵品目録』掲載の資料で、近年静嘉堂が所蔵することが再認識された古写経類、天神画像など書画類を紹介する。