EXHIBITIONS
カール・アンドレ 彫刻と詩、その間
DIC川村記念美術館で「カール・アンドレ 彫刻と詩、その間」が開催されている。本展は、韓国・大邱美術館「2023 Umi Hall Project Carl Andre」の国際巡回展となる。
カール・アンドレ(1935〜2024)は1960年代後半のアメリカを中心に興隆したミニマル・アートを代表する彫刻家だ。日本の美術館において初の個展となる本展は、同一のかたちと大きさに加工した木、金属、石を床に直接置き、規則的に広がるアンドレの典型的な彫刻作品を大きな空間で展開。アンドレは自身の作品が、それが置かれるまわりの空間に作用するものであることを「場としての彫刻」という言葉で表している。
整然として無機質な印象とは裏腹に、実際の作品を前にすると、金属の光沢や錆、木の手ざわり、石の重みなど、物質それ自体の大らかな姿を目にすることができる。
また、本展では知る人ぞ知るアンドレの詩をまとまったかたちで紹介。タイプライターで断片的な単語を打ち込んで構成されるアンドレの詩は、読むことでも眺めることでも楽しめるものとなっている。そこには、彫刻に通ずる空間的、構造的な認識や、文学、美術、歴史、政治など作家自身の幅広い思考が反映している。
会場では、彫刻と詩という離れた表現で展開する、簡潔ながらも単純ではないアンドレの作品が展覧されている。
カール・アンドレ(1935〜2024)は1960年代後半のアメリカを中心に興隆したミニマル・アートを代表する彫刻家だ。日本の美術館において初の個展となる本展は、同一のかたちと大きさに加工した木、金属、石を床に直接置き、規則的に広がるアンドレの典型的な彫刻作品を大きな空間で展開。アンドレは自身の作品が、それが置かれるまわりの空間に作用するものであることを「場としての彫刻」という言葉で表している。
整然として無機質な印象とは裏腹に、実際の作品を前にすると、金属の光沢や錆、木の手ざわり、石の重みなど、物質それ自体の大らかな姿を目にすることができる。
また、本展では知る人ぞ知るアンドレの詩をまとまったかたちで紹介。タイプライターで断片的な単語を打ち込んで構成されるアンドレの詩は、読むことでも眺めることでも楽しめるものとなっている。そこには、彫刻に通ずる空間的、構造的な認識や、文学、美術、歴史、政治など作家自身の幅広い思考が反映している。
会場では、彫刻と詩という離れた表現で展開する、簡潔ながらも単純ではないアンドレの作品が展覧されている。