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EXHIBITIONS

深堀隆介「水底に描く」

2024.02.06 - 02.21

深堀隆介 金魚酒 命名 桂風 Kingyo-sake name:Katsurakaze 2024

 銀座 蔦屋書店で、現代美術家・深堀隆介による作品展「水底に描く」が開催されている。

 深堀は、自身がスランプに陥った2000年に飼っていた1匹の金魚に魅了され、以降金魚を描き続けている。紙や布をもちいることなく、透明樹脂にアクリル絵具を何層にも重ねる独自の技法「2.5D Painting」で描いた立体的な金魚は、まるで生命を持って水のなかを泳いでいるかのようなリアリティーと雅やかな美しさを持ちあわせる。

 本展では「水底(みなそこ)に描く」と題し、代表シリーズ金魚酒、額にアートワークを施した絵画などの新作を中心に、普段発表することが少ないドローイング作品もあわせて展示。表面張力のなかに金魚の住む世界を見出し、水彩紙の上の水面に色を落とすように描いたドローイングには、時間の経過とともに水分が蒸発した後、立体的なリアリティーとは異なる抽象的な美しい痕跡が残っている。具象と抽象、職人と作家という境界を行き来しながら制作した作品群には、多様な媒体と独自の技法をもちいた絵画表現に対しての作家の挑戦的な姿勢がうかがえる。