EXHIBITIONS
生誕180年記念 呉昌碩の世界
東京国立博物館で「生誕180年記念 呉昌碩の世界」が開催されている。
清朝末期から中華民国初期に活躍した呉昌碩(1844~1927)は、書画篆刻の芸術に偉大な業績を遺した作家。古代の金属器や石刻など、金石の銘文を制作の拠りどころとする碑学派や金石画派が興った18世紀後半以降の中国で、呉昌碩もまた奥深い金石の研究に没頭していた。とりわけ「石鼓文」の臨書は、呉昌碩の芸術を「金石の気」に満ちた素朴で重厚なものへと昇華させた。
本展は呉昌碩の生誕180年を記念し、呉昌碩の芸術活動に焦点をあてる。第1部「呉昌碩前夜」では、金石を尊重した先学や、呉昌碩に先行する上海の芸術家たちの作品を紹介。第2部「呉昌碩の書・画・印」は、呉昌碩の書画や印譜(いんぷ)を概観し、作風の変遷をたどる。そして第3部「呉昌碩の交遊」では、師友や弟子の作品に注目する。「金石の交わり」のなかで築かれた呉昌碩の世界を紹介する展覧会となっている。
清朝末期から中華民国初期に活躍した呉昌碩(1844~1927)は、書画篆刻の芸術に偉大な業績を遺した作家。古代の金属器や石刻など、金石の銘文を制作の拠りどころとする碑学派や金石画派が興った18世紀後半以降の中国で、呉昌碩もまた奥深い金石の研究に没頭していた。とりわけ「石鼓文」の臨書は、呉昌碩の芸術を「金石の気」に満ちた素朴で重厚なものへと昇華させた。
本展は呉昌碩の生誕180年を記念し、呉昌碩の芸術活動に焦点をあてる。第1部「呉昌碩前夜」では、金石を尊重した先学や、呉昌碩に先行する上海の芸術家たちの作品を紹介。第2部「呉昌碩の書・画・印」は、呉昌碩の書画や印譜(いんぷ)を概観し、作風の変遷をたどる。そして第3部「呉昌碩の交遊」では、師友や弟子の作品に注目する。「金石の交わり」のなかで築かれた呉昌碩の世界を紹介する展覧会となっている。

