熊野亘 個展「IN OUT」

　Karimoku Commons Tokyoで、プロダクトデザイナーの熊野亘氏による個展「IN OUT」がされている。

　熊野は1980年生まれ。2001年よりフィンランドのアアルト大学大学院などで学ぶ。帰国後、ジャスパー・モリソンの東京スタジオでアソシエイトデザイナーを務め、11年に自身のデザイン事務所kumano設立。家具やプロダクトのデザインを中心に活動している。

　本タイトルの「IN」はインテリアを、「OUT」はアウトドアをそれぞれ意味している。本展では、木工という専門をもちながら、国、素材、インテリアやアウトドアなど、異なるコンテクストやマテリアルの境界を行き来し取り組んだ近年のプロダクトを紹介する。また、展示什器として、熊野がNicetime Mountain Galleryと新たに取り組んでいるプロダクト「NMG 002 Pole System」のプロトタイプを使用。

　会期中はその柔軟なモジュール性を活かし、一定期間ごとにhome やcamp といったテーマに沿ってスペースB のレイアウトが変更されていくという。展示プロダクトもレイアウトと共に更新され、BAUM やCAMPER など、合計で45点にもおよぶ多種多様なプロダクトを見ることができる。