Nerholの田中義久がT‐HOUSE New Balanceでインスタレーションを展示。サスティナブルをテーマにプロダクトの未来を考える
東京・浜町のT‐HOUSE New Balance (ティーハウス ニューバランス)で、グラフィックデザイナーでありアーティストユニット「Nerhol」としても活動する田中義久が、インスタレーション展示「Yoshihisa Tanaka × Tokyo Design Studio cooperative research vol.01」を展開している。会期は12月15日まで。
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東京・浜町のT‐HOUSE New Balance (ティーハウス ニューバランス)。築122年の蔵を活用し、最新の製品の展示・販売を行いながら、新たなコンセプトやプロダクトを開発する「TOKYO DESIGN STUDIO」としても機能する施設だ。ここで、グラフィックデザイナーであり、アーティストユニット「Nerhol」としても活動する田中義久がインスタレーション展示「Yoshihisa Tanaka × Tokyo Design Studio cooperative research vol.01」を展開している。会期は12月15日まで。
このインスタレーションは、商品を生産し販売していくなかで排出される端材や廃材を利用して新たな付加価値を加えるという、サスティナビリティをテーマとしたもの。これまで田中が活動の中心としてきた紙に対する可能性を追求するとともに、新たな素材の開発に挑んだプロジェクトの経過報告としての意味合いも持つ。
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田中は、細かく粉砕した端材や廃材を分量や配色によってアレンジし、溜め漉き(ためすき)の工程に組み込むことで、さまざまな柄の和紙を制作。それらを用いた製品や作品の可能性を模索する研究の過程を、ひとつのインスタレーションとして構成した。プロトタイプとしてつくられたシューズボックスやフットウェアなども展示され、実際のプロダクトを模索する過程も可視化されている。
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さらに、今回のインスタレーションのために撮り下ろされた、写真家のGottingham(ゴッティンガム)の作品も展示。加えて、フリーマガジン『NOT FAR #02』の最新号となる #02も配布されており、同書では田中義久の活動を8ページにわたって紹介している。
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田中は本プロジェクトについて、次のように語った。「今回は、プロジェクトのひとつの通過点として、思考や研究の過程がわかるようにインスタレーションを構成した。今後も長期的なプロジェクトの推進によって、実際のプロダクトに結びつけたり、成果をアーティストとしての活動にフィードバックするなど、広がりを持たせていきたいと思っている」。