EXHIBITIONS

五美大版画教員展 版の実験場〜プリントアートの現在地〜

2023.10.07 - 12.24
 たましん美術館で「五美大版画教員展 版の実験場 ~プリントアートの現在地~」が開催されている。

 伝統的な木版・銅版画からデザイン領域であるイラストレーションや絵本、デジタルアートなどの先端表現まで、「版画」は幅広くジャンルを横断しながら、その概念を拡張させ続けている。その源泉にあるのが「版の実験場」ともいえる美術大学の版画研究室がある。

 本展では、美術界の第一線で活躍する現代作家であり、東京五美術大学で次世代の表現者を育成する教育者14名による作品を展示する。その表現形態も、木版画、リトグラフ、銅版画、シルクスクリーン、写真、イラストレーション、立体、インスタレーションなど多岐にわたる。それぞれがそれぞれの「実験場」に立ち、自己の版表現をさぐり求めた帰結といえる。

 作家は、多様な表現が氾濫する現代において「版」という行為の持つ無限の可能性を模索し続けている。本展では会期を3期に分け、個展形式で各作家を取り上げ、版表現のもつ創造性を紹介する。第1期は10月7日〜29日、第2期は11月4日〜26日、第3期は12月2日〜24日。