平久弥 「ーESCALATOR PAINTINGSー」

　Yoshiaki Inoue Galleryで、平久弥による個展 「ーESCALATOR PAINTINGSー」が開催されている。

　平久弥は1960年生まれ。1990年以降、ニューヨーク郊外、日本の地下鉄のプラットホーム、エスカレーター、そしてニューヨークや東京、大阪の路地裏など、ありきたりな風景をフォトリアリズムの手法で描き続けてきた。

　本展では、平が屋外風景から人工的な光のある屋内へと目を向け始めた2003年から、最も多く描かれてきたエスカレーターの新作群を発表。現代の都市を生きる人々が複層化された空間の中を斜めに上下移動するための装置、エスカレーターなど、都市の喧騒や動きのなかで、当たり前で見逃されがちなその美しさや機能性をとらえる。

　会場では、エスカレーターシリーズ9点を中心に、新作12点が公開されている。