EXHIBITIONS

白岩登三靖・世界と私

2023.08.04 - 08.26
 ギャラリー冬青で白岩登三靖の個展「世界と私」が開催される。

 白岩(1940年〜2002年)は大分県大分市生まれ。62年に早稲田大学文学部美術史学専修を卒業し工業デザイン研究所に勤務する。63年以降、写真集、書籍、雑誌、ポスターなどの日本のグラフィックデザインをリードする存在となり、64年にはグラフィック・デザイン事務所共同設立した。70年以降はグラフィックデザイナーと写真家として活躍し、78年にホワイト・スペースを設立する。

 本展は高橋国博(キュレーター)と白岩の長女である白岩砂紀(オーガナイザー)によって企画されている。白岩登三靖は自身の制作についてこのような言葉を残している。

「自分が見てみたいと望むもの、それを自らの手でつくり出したいと様々な試みを続けています。私の表現手段は、絵画やデザインそれと写真です。そうした作品をつくることは、ささやかではあるけれど、物に支配されているこの現実世界で希薄になってしまった自らの在りようを、なんとか自分自身に取り戻し、実感することにつながる。おそらくそうなのだと思っています」。