AdvertisementAdvertisement
EXHIBITIONS

長谷川繁新作個展「酢毛悪郎」

長谷川繁 酢毛悪郎 怒りの収穫編 2023

 S.O.C.|Satoko Oe Contemporaryで長谷川繁の新作個展「酢毛悪郎」が開催されている。

 長谷川は1963年滋賀県生まれ。86年に愛知県立芸術大学美術学部絵画科油画専攻を卒業後、ドイツ、オランダに留学し、デュッセルドルフ芸術アカデミー、アムステルダムのデ・アトリエーズで絵画を学んだ。ヨーロッパを拠点に活動した後、帰国して個展を多数開催。大型のキャンバスに壺や、生姜や生肉といった食べ物、トイプードルなど身の回りにあるものを描いた作品を発表する。奈良美智、杉戸洋、小林孝亘、桑原正彦、O JUNらとともに、具体と抽象を行き来するような作風で90年代に台頭した絵画表現「新しい具象(ニュー・フィギュラティブ・ペインティング)」の作家のひとりに数えられる。制作活動と並行してT&S Gallery(東京・目黒)を運営し、多くの若手アーティストの展覧会企画を行う。2003〜04年には再びオランダに滞在し、中世の絵画や室内画から影響を受けて伸びやかな筆致の作品を制作。2000年代は、巨大なキャンバスに鮮やかな色彩で描く作風から、ひとつのモチーフを脈絡なく組み合せ、新たなイメージを紡ぎ出すような作品を手がける。

 本展に際し、長谷川は以下のステートメントを発表している。

「我々が美術だの絵画だのと言っている分野、近現代の日本の美術も欧米の模倣と継ぎ接ぎ文化にほかならず、いまに至るまで殆どのものは表面をなぞるか欧米の考えを真似ただけの中身のないハリボテでしかない。いつも海外の価値観の追従で、つくり手も見る側もどこかで見た既視感のあるものをつくり、それを見て安心する共犯関係で成り立っている。 姿はそれっぽくても中身が無いのである。とっくの昔から中身の無いかかし状態に他ならない。だからかかしが気になるのか。 種をまいた西洋美術の端っこで、ガラクタのつぎはぎで能無しの空っぽのかかしが突っ立っている、、そんな光景が目に浮かぶ」。(一部抜粋)