EXHIBITIONS

アートセンターをひらく 2023―地域をあそぶ

第7室の展示風景より、KITA《Antara Kita》(2023)

 水戸芸術館現代美術ギャラリーで、「アートセンターをひらく 2023―地域をあそぶ」が開催されている。本展は、2019年から20年にかけて2期にわたり開催された、移り変わる今日の社会におけるアートセンターに求められる役割を探求した企画展「アートセンターをひらく」の第2弾にあたる。

 展覧会など企画事業に注力するアートセンターとして、いまを生きるアーティストとともに多くのアートを創り出してきた水戸芸術館現代美術センター。水戸芸術館、水戸市民会館、京成百貨店の3つの施設が並ぶ「MitoriO地区」が連携して開催する本展は、水戸芸術館現代美術センターの「アートセンター」としての特徴を重視して、展示に加えて創作と交流のためにギャラリーを開く取組みだという。 

 主会場となる水戸芸術館現代美術ギャラリーには、アート・コレクティブ KITA によるプロジェクトや曽谷朝絵のぬり絵ワークショップなど、来場者が気軽に参加できる創作を用意。来場者のかかわりによって、予定調和の枠を超えた新しいシーンが生まれていくことが期待されている。なお、地域の人びとが本展の変化を体験できるよう、本展に限り1枚のチケットで会期中何度でも入場可能となっている。