条件の演劇祭 vol.1-Kabuki

　北千住BUoY で「条件の演劇祭 vol.1-Kabuki」が開催される。

「条件の演劇祭」とは、「フェスティバルは演劇という営みの諸条件を前景化する場である」というテーゼのもと、若手の演劇団体が主催する演劇祭。参加団体は、人間の条件、ほしぷろ、抗原劇場、ぺぺぺの会。

　初開催となる今回のテーマは「Kabuki」。現代演劇の源流でありながら、現在主流である口語的なリアルの追求とは異なるエネルギッシュさを備えた歌舞伎に着目し、「傾いてゆく（かぶいてゆく）」歌舞伎の精神性をベースに、新たな「傾き（かぶき」を探求しながら今日における演劇の条件を探るという。

　フェスティバル期間中は、鶴屋南北『東海道四谷怪談』と近松門左衛門『曾根崎心中』を原案にとった『四谷心中』（人間の条件）をはじめ、歌舞伎を原案にした4作品を上演。加えて、批評企画、U30 主宰者ミーティング、土日のマチネ後の「幕の内カフェ」などが無料で実施される。