冯立・魏子涵二人写真展「閃境劇場」

　Place M ギャラリーで、冯立（フェン・リ）・魏子涵（ギシカン）による写真展「閃境劇場」が開催される。

　冯立は1971年中国・成都生まれ、現在成都に在住。中国の南京にある南京芸術大学博物館や、アルルのランコントル・ダルルなどで個展を開催している。2005年から2015年に撮影した写真をまとめた写真集「白夜」を出版し、2018年には2版が増版された。

　魏子涵は1994年中国・山東省生まれ。武蔵野美術大学大学院写真コースを修了し、現在は東京藝術大学先端芸術表現科に在学している。作品は五感で体験できる写真を基軸に、関係性について多様な写真表現方法を探求。国内外のギャラリー、美術館で発表を続けている。

　冯立と魏子涵は、一瞬放たれる強烈な光によって、光と陰のバランスを崩し新たな五感体験させるような作品を制作する。この撮影を行うときに強い光を発する照明装置ストロボはたんなる照明装置ではなく、制作者のスタイルをかたちづくる手段となる。

　本展の糸口は動物、または動物と人間であり、写真家とストロボが日常と非日常の関係性を切り込み、嘘真実の劇場を築いていく展覧会となっている。