布施琳太郎「絶縁のステートメント」

　SNOW Contemporaryで布施琳太郎の個展「絶縁のステートメント」が開催される。

　布施琳太郎は1994年生まれ。急速に発達するメディア環境において、人間の認知や慣習、コミュニケーションのあり方といった可視化されにくい意識の変容や違和感を顕在化させるアーティスト。絵画や映像作品の制作に加え、批評や詩の執筆、キュレーションなどその活動は多岐にわたっている。

　今回の展示では、「人と人がコミュニケーションをした場合、その二人は絶縁しなければならない未来社会に人類が制作した（とされる）映像作品と数展の平面絵画」を発表。「すべてが現在のなかで操作可能な変数になってしまった時代において、展覧会は異なる時間感覚を再起動する装置であって欲しい」と願う布施は、AI技術が進展し、大きく変動する社会に対していかなる表現を展開するのだろうか。