EXHIBITIONS

新井碧個展「持続する線」

2023.06.04 - 06.20

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 銀座 蔦屋書店で新井碧の個展「持続する線」が開催される。

 新井は1992年茨城県生まれ。2015年東京造形大学造形学部美術学科絵画専攻を卒業し、22年京都芸術大学修士課程芸術研究科美術工芸領域油画専攻を修了した。主な展覧会に、「次風景 Post landscape」(ASTER、2023)、「まばたきのシノニム」(biscuit gallery、2022)、Art Collaboration Kyoto 2022 連携プログラム「Centre-Empty -中空の行方-」(両足院、2022)など。

 新井は、淡い色彩と力強いストロークによって油絵具、鉛筆、パステルのレイヤーが複雑に絡みあう作品を制作している。病弱だった幼少期の経験から、身体のリミットを意識しており、作品制作において身体性や無意識の動作の痕跡が反映されている。鑑賞者が作品に残された筆跡を追体験することによって、他者という存在について思考を深めることを新井は試みている。