EXHIBITIONS
歌麿と北斎ー時代を作った浮世絵師ー
岡田美術館では開館10周年を記念し、同館で人気の高い画家4人を、2人ずつ2部に分けて展覧会を開催。その第2部として「歌麿と北斎 ー時代を作った浮世絵師ー」が開催される。
喜多川歌麿は美人画を得意とした江戸時代中期の浮世絵師。生年未詳、出生地も諸説あるが、江戸生まれという説が有力。寛政前期には、《ビードロを吹く娘》(1793頃)を含む「婦女人相十品」の揃物や、評判の美女を描いた《当時三美人》(1793頃)など、画面に大きく女性の半身像を描いた大首絵を次々と発表して時代の寵児となる。とくに蔦屋重三郎版では、華やかな雲母摺の背景を効果的に用い、様々な身分、職業の女性たちを表情豊かに描き出した。
葛飾北斎は江戸時代後期の浮世絵師。1760(宝暦10)年、江戸本所割下水(東京都墨田区)に生まれる。幼少期より自ら好んで絵を描いたといい、14歳の頃から浮世絵版画の彫師としての修行を積む。「冨嶽三十六景」の一図《神奈川沖浪裏》(1831頃)は、今日「Great Wave」の名称で世界的に知られる名画である。
歌麿と北斎はほぼ同時期に画壇にデビュー。先に歌麿が美人画で一躍人気を集める。一方の北斎は、風俗画、風景画、花鳥画、武者絵など多彩な分野に挑戦し、90年の長い生涯に数えきれないほどの作品を残した。
本展では、同館が収蔵する歌麿3件と北斎10件の肉筆画を中心に、北斎の版画の代表作「冨嶽三十六景」や春画の名品「浪千鳥」を一堂に展示する。現存する歌麿の肉筆画は世界に約40件ともいわれる中、2012年に再発見された幻の大作《深川の雪》を含む3件が展覧される貴重な機会となっている。
喜多川歌麿は美人画を得意とした江戸時代中期の浮世絵師。生年未詳、出生地も諸説あるが、江戸生まれという説が有力。寛政前期には、《ビードロを吹く娘》(1793頃)を含む「婦女人相十品」の揃物や、評判の美女を描いた《当時三美人》(1793頃)など、画面に大きく女性の半身像を描いた大首絵を次々と発表して時代の寵児となる。とくに蔦屋重三郎版では、華やかな雲母摺の背景を効果的に用い、様々な身分、職業の女性たちを表情豊かに描き出した。
葛飾北斎は江戸時代後期の浮世絵師。1760(宝暦10)年、江戸本所割下水(東京都墨田区)に生まれる。幼少期より自ら好んで絵を描いたといい、14歳の頃から浮世絵版画の彫師としての修行を積む。「冨嶽三十六景」の一図《神奈川沖浪裏》(1831頃)は、今日「Great Wave」の名称で世界的に知られる名画である。
歌麿と北斎はほぼ同時期に画壇にデビュー。先に歌麿が美人画で一躍人気を集める。一方の北斎は、風俗画、風景画、花鳥画、武者絵など多彩な分野に挑戦し、90年の長い生涯に数えきれないほどの作品を残した。
本展では、同館が収蔵する歌麿3件と北斎10件の肉筆画を中心に、北斎の版画の代表作「冨嶽三十六景」や春画の名品「浪千鳥」を一堂に展示する。現存する歌麿の肉筆画は世界に約40件ともいわれる中、2012年に再発見された幻の大作《深川の雪》を含む3件が展覧される貴重な機会となっている。