DEADKEBAB「Flotsam」

　横浜マリンタワー2階のアートスペースで、DEADKEBABの個展「Flotsam」が開催される。

　DEADKEBABは、ユーモラスで毒気のある世界を表現してきたアーティスト。ポンピドゥー・センターのサポートによる​HORS PISTES TOKYO での展示（2016年）、​Pinea de Costa （スペイン）での​滞在制作プロジェクト（2015年）、ペインターLy と共同で架空の会社Shit ltd.名義での活動（2016年〜）、VIDEO FORMES（フランス）での映像​インスタレーション（2016年）などの展示のほか、『HELIUM 』（WISHLESS、2018年）、『NEW PEOPLE』（WISHLESS、2019年）、『Guidebook for Sleepwalkers 』（UNIQUE代官山、2021年）、『BUY or DIE』（Gallery & Cafe SOQSO、2023年）などの個展の開催も精力的に行ってきた。

　横浜では初の個展となる本展では、「海辺の漂流物（flotsam）」をテーマに、犬用の玩具や海綿など、作家が実際に浜辺で拾い上げたものから、ミロのヴィーナスの片手、瓶に入った機密文書、イカダに乗った放浪犬、ギャングの屋敷の調度品など、明らかにフィクションのものをモチーフとしてミックス。コミック的なスタイルとアートスクール的な半写実の技法を混在させて展開することで、絵画において現実と空想の世界を地続きにすることを試みるという。