マリー・ローランサンとモード

　Bunkamura ザ・ミュージアムで、マリーローランサンの生誕祭140年を記念して「マリー・ローランサンとモード」展が開催されている。

　マリー・ローランサンは1883年にフランス・パリで生まれた。アカデミー・アンベールで絵画を学んだのち、パブロ・ピカソやジョルジュ・ブラックと交流。エコール・ド・パリの中でもひときわ輝く存在となり、詩人アポリネールとの大恋愛でも知られる。

　その作風は当初キュビスムの影響が強かったが、のちにパステル調の淡い色調と優美なフォルムが特徴の女性的な表現に変化した。

　本展では、マリー・ローランサンの最盛期の作品を中心に展示。合わせて、同じく1883年に生まれ、大戦後の自由な時代を生きる女性たちの代表的存在だったココ・シャネルの仕事も紹介されている。

　会場では、美術とファッションの境界を交差するように生きた二人の活躍を展覧し、モダンとクラシックが絶妙に融合する両大戦間パリの芸術界を俯瞰できるだろう。

　その後、2023年4月16日から6月11日までの間、京都市京セラ美術館を巡回する。