EXHIBITIONS
冷广敏(レン・ガンミン) 個展「壳,仅如蝉翼一般」
MAHO KUBOTA GALLERY で、中国の気鋭の若手ペインター・冷广敏(レン・ガンミン)の個展が開催される。会期は2月10日〜3月18日。
冷广敏は、1986年山東省青州市生まれ。中国社会の文化や経済のダイナミックな変容をポジティブにとらえ、自由闊達な表現とパーソナルな視点を特徴とする世代「ポスト 80’s」のアーティストだ。
そのキャリアにおいては、『切る』という行為を絵画のテーマとして掲げてきた。描く対象にナイフを入れて中身を理解し、介入することで対象とそれをとりまく世界、さらにはそれらと自らのパワーバランスやエネルギーの流れを捉える実践に、絵画の突破口を見つけその手法を発展させてきたという。
一見ごくシンプルな印象のペインティングは、複雑な制作プロセスを持つ。麻のキャンバスをベースに絵具や紙を重ねて、マスキングテープでシャープな輪郭線を描く。これを微細に剥がしナイフで削り取ったところに、エアブラシを使いボリュームのある曲面を描く。そうして出来上がる画面のなかでは、複数のレイヤーが関係を結んでいるという。
同ギャラリーでは5年ぶり・2回目の個展となる本展では、新作絵画を中心に11点を展示。本展タイトルの「壳, 仅如蝉翼一般」は、 日本語に訳すると「殻、蝉の羽のごとく」という意味だという。冷广敏は、開催に際して次のステートメントを寄せている。
「本展は、表現のあり方、『殻』を描いたものです。モノを前にして、ナイフで本来の秩序を壊すとき、 その瞬間の私たちの感情はどのようなものでしょうか。オリジナルのオーダーを壊すと、新しいオーダ ーが生まれるのでしょうか?殻の中には何が入っているのでしょう、宝物なのか、それとも空っぽなのか。空っぽなら、これもある種の得(収穫)になりうるのでしょうか?」
冷广敏は、1986年山東省青州市生まれ。中国社会の文化や経済のダイナミックな変容をポジティブにとらえ、自由闊達な表現とパーソナルな視点を特徴とする世代「ポスト 80’s」のアーティストだ。
そのキャリアにおいては、『切る』という行為を絵画のテーマとして掲げてきた。描く対象にナイフを入れて中身を理解し、介入することで対象とそれをとりまく世界、さらにはそれらと自らのパワーバランスやエネルギーの流れを捉える実践に、絵画の突破口を見つけその手法を発展させてきたという。
一見ごくシンプルな印象のペインティングは、複雑な制作プロセスを持つ。麻のキャンバスをベースに絵具や紙を重ねて、マスキングテープでシャープな輪郭線を描く。これを微細に剥がしナイフで削り取ったところに、エアブラシを使いボリュームのある曲面を描く。そうして出来上がる画面のなかでは、複数のレイヤーが関係を結んでいるという。
同ギャラリーでは5年ぶり・2回目の個展となる本展では、新作絵画を中心に11点を展示。本展タイトルの「壳, 仅如蝉翼一般」は、 日本語に訳すると「殻、蝉の羽のごとく」という意味だという。冷广敏は、開催に際して次のステートメントを寄せている。
「本展は、表現のあり方、『殻』を描いたものです。モノを前にして、ナイフで本来の秩序を壊すとき、 その瞬間の私たちの感情はどのようなものでしょうか。オリジナルのオーダーを壊すと、新しいオーダ ーが生まれるのでしょうか?殻の中には何が入っているのでしょう、宝物なのか、それとも空っぽなのか。空っぽなら、これもある種の得(収穫)になりうるのでしょうか?」