EXHIBITIONS

浜口陽三の世界 柔らかな光と闇 ~浜口陽三とフランス文学者、柏倉康夫氏との対談より~

野 “Field” 1985 メゾチント 23.3 ×54.5cm

 ミュゼ浜口陽三・ヤマサコレクションで、「浜口陽三の世界 柔らかな光と闇 ~浜口陽三とフランス文学者、柏倉康夫氏との対談より~」展が開催されている。
 
 浜口陽三は、20世紀を代表する日本の銅版画家。カラーメゾチントという銅版画技法を開拓し、その技術がつくり出す静謐な世界で多くの人々を魅了してきた。

 生前、自作について多くを語らなかったが、1987年に東京で行われたインタビューにおいては、作家と交流のあったフランス文学者・柏倉康夫との朗らかな対話のなかで、その作品が柔らかな発想と探究心に支えられていたことを話したという

 本展では、11年前の展覧会でもとりあげられたこのインタビューを中軸として、これを現在までに発見された作品や資料とともに新たな角度から紹介するという。