国宝 東京国立博物館のすべて

　東京国立博物館は、創立150年を記念した特別展「国宝　東京国立博物館のすべて」を開催している（本展は当初の会期 10月18日～12月11日を12月18日まで延長。詳細は公式ウェブサイトへ）。

　東京国立博物館は1872（明治5）年の発足以来、日本でもっとも長い歴史を持つ博物館として活動。かけがえのない文化財の保存と公開という命題を両立させながら、日本の文化を未来へ伝えていく役割を果たしてきた。

　大きな節目に開催する本展は、「東京国立博物館の国宝」「東京国立博物館の150年」の2部で構成。長い年月をかけて積み重ねられた約12万件におよぶ膨大な所蔵品のなかから、国宝89件すべてを含む名品と、明治から令和に至る歩みを物語る関連資料を一挙公開し、東京国立博物館の全貌を紹介する。

　同館の所蔵する国宝89件の一挙公開は史上初めて。150年前の湯島聖堂博覧会や、帝室博物館時代の展示品による再現展示、かつて展示されていたキリン剥製標本の里帰りなど、当時の人々の驚きや感動を追体験できる会場構成も見どころとなる（会期中、展示替えあり）。