EXHIBITIONS
ダニエル・アーシャム展「31st Century Still Lifes」
ダニエル・アーシャムの個展「31st Century Still Lifes (31世紀の静物)」がペロタン東京で開催される。本展では3つの新シリーズを発表。アーシャム自身の立体作品や図像を題材とし、インパスト技法をふんだんに使って複雑なシーンを描き出す。
近年、地質学的素材を用いて古代のアイコニックなモチーフを再構築することに注力しているアーシャム。例えば平面作品の《Still Life with Bust of Apollo(アポロンの胸像のある静物)》は、自らが制作したギリシャの神の彫刻を題材にしてつくられている。
本展のメインギャラリーでは、インパスト(厚塗り)技法を駆使した新作の静物画5点が並び、その向かいにある窓の近くには、「アマルガメイテッド・シリーズ」から、ブロンズとステンレスを組み合わせた新作の彫刻2点が展示される。2つの新作彫刻のいっぽうはギリシャ神話のヘルメス、もういっぽうはイタリアの貴族ジュリアーノ・デ・メディチをモチーフとした、古代からルネサンス期までのアイコニックな彫刻へのオマージュだ。ブロンズと光沢のあるステンレスを組み合わせ、まったく新しい作品につくり変えられたこの2つの彫刻は、腐敗と再生のあいだを漂っているような印象を与える。
続いて隣のギャラリーでは、「fictional archaeology(フィクションとしての考古学)」シリーズの映画ポスター3点を鑑賞できる。モチーフとしたのは『E.T.』『バック・トゥ・ザ・フューチャー』『2001年宇宙の旅』の3作。いずれのポスターにも、アーシャムの作品を特徴づける地質学的素材(ハイドロストーン、ブルーカルサイト、クォーツクリスタルなど)が使われており、上映当時の作品が持っていた熱量はそのままによみがえらせようとしている。
アーシャムの作品は現在、MAMOシテ・ラデューズ・アートセンター(マルセイユ)、サーチ・ギャラリーおよび180 ザ・ストランド(ロンドン)、ロングハウス・リザーブ(ニューヨーク・イーストハンプトン)でも展示中。2022年秋には、ヨークシャー彫刻公園で個展が開催され、ポンピドゥー・センター・メスでも作品が展示される予定だ。
近年、地質学的素材を用いて古代のアイコニックなモチーフを再構築することに注力しているアーシャム。例えば平面作品の《Still Life with Bust of Apollo(アポロンの胸像のある静物)》は、自らが制作したギリシャの神の彫刻を題材にしてつくられている。
本展のメインギャラリーでは、インパスト(厚塗り)技法を駆使した新作の静物画5点が並び、その向かいにある窓の近くには、「アマルガメイテッド・シリーズ」から、ブロンズとステンレスを組み合わせた新作の彫刻2点が展示される。2つの新作彫刻のいっぽうはギリシャ神話のヘルメス、もういっぽうはイタリアの貴族ジュリアーノ・デ・メディチをモチーフとした、古代からルネサンス期までのアイコニックな彫刻へのオマージュだ。ブロンズと光沢のあるステンレスを組み合わせ、まったく新しい作品につくり変えられたこの2つの彫刻は、腐敗と再生のあいだを漂っているような印象を与える。
続いて隣のギャラリーでは、「fictional archaeology(フィクションとしての考古学)」シリーズの映画ポスター3点を鑑賞できる。モチーフとしたのは『E.T.』『バック・トゥ・ザ・フューチャー』『2001年宇宙の旅』の3作。いずれのポスターにも、アーシャムの作品を特徴づける地質学的素材(ハイドロストーン、ブルーカルサイト、クォーツクリスタルなど)が使われており、上映当時の作品が持っていた熱量はそのままによみがえらせようとしている。
アーシャムの作品は現在、MAMOシテ・ラデューズ・アートセンター(マルセイユ)、サーチ・ギャラリーおよび180 ザ・ストランド(ロンドン)、ロングハウス・リザーブ(ニューヨーク・イーストハンプトン)でも展示中。2022年秋には、ヨークシャー彫刻公園で個展が開催され、ポンピドゥー・センター・メスでも作品が展示される予定だ。