EXHIBITIONS

野口哲哉展 -armored space-

野口哲哉 Armored space

野口哲哉 Aemored cycling

野口哲哉 sky -egg chair

 野口哲哉の個展 「armored space」が、銀座 蔦屋書店のイベントスペースGINZA ATRIUMで開催される。

 1980年生まれの野口は、「鎧と人間」をテーマに制作を続ける作家。鎧兜のことを「⼈間が作り出した殻」としてとらえ、そこに様々な思想や価値観を投影している。明確な喜怒哀楽ではなく、ニュートラル(中⽴的)に表現された⼈物像は、あらゆる状況に適合して生きる⼈間の柔軟さを浮き彫りにし、鎧と人間というモチーフを通じて鑑賞者の固定概念を壊すその作品は、「違和感を共感とを同時に抱かせる」という新しいアートの価値観を提案している。

 また、油彩を学んだ野⼝は⽴体だけではなく、アクリル絵具を⽤いての古典絵画のような技法からイラストレーションまで、幅広く平⾯作品にも取り組んでいる。

 本展では、甲冑で武装した人物像の立体作品のほか、新作の平面作品も発表。また作品の構想の過程で⽣まれたスケッチやドローイングなども交え、鎧を媒介として様々な思考や価値観が交錯する野口の世界観に、多方面から迫る。

 なお本展と同時期に、都内のポーラ ミュージアム アネックスでも個展「This is not a Samurai」(~9月11日)を開催中だ。