EXHIBITIONS

展覧会 岡本太郎

岡本太郎 ©︎ 岡本太郎記念現代芸術振興財団

岡本太郎 空間 1934/54 川崎市岡本太郎美術館蔵
©︎ 岡本太郎記念現代芸術振興財団

岡本太郎 傷ましき腕 1936/49 川崎市岡本太郎美術館蔵
©︎ 岡本太郎記念現代芸術振興財団

岡本太郎 露店 1937/49 ソロモン・R・グッゲンハイム美術館蔵(ニューヨーク)
©︎ 岡本太郎記念現代芸術振興財団

岡本太郎 夜 1947 川崎市岡本太郎美術館蔵
Ⓒ岡本太郎記念現代芸術振興財団

岡本太郎 雷人 1995(未完) 岡本太郎記念館蔵
©︎ 岡本太郎記念現代芸術振興財団

 1970年に開催された日本万国博覧会のテーマ館《太陽の塔》で知られ、今日でも幅広い世代の人々を魅了する芸術家・岡本太郎(1911〜96)。岡本芸術を史上最大のスケールで回顧する巡回展「展覧会 岡本太郎」が、大阪中之島美術館からスタートする。

 1929年に渡仏し、異国の地で研鑽を積んだ岡本。抽象表現に影響を受けながら画家としてのアイデンティティを確立させ、帰国後に自らの芸術理念の核となる「対極主義」を提唱した。また制作のみならず『今日の芸術』などの著作において、多彩な文化・芸術論を展開。《太陽の塔》を頂点とする巨大な彫刻や壁画など生活のなかで生きる作品群は、「芸術は大衆のものである」という岡本の信念そのものを象徴し、芸術家の没後もなお、その生涯は作品とともに多くの人を惹きつけている。

 本展は、《太陽の塔》(50分の1の作品を展示)や《明日の神話》といった代表作だけでなく、これまであまり注目されてこなかった晩年の作品なども含めて網羅し、岡本の創作の全貌に迫るもの。また大阪中之島美術館では、大阪で見ることのできる絵画や、パブリック・アートの原画、ロゴのデザイン画などの作品・資料も展示される。

 なお本展は大阪中之島美術館での開催後、東京都美術館(10月18日~12月28日)、愛知県美術館(2023年1月14日~3月14日)へ巡回予定だ。