EXHIBITIONS
菅木志雄「有でもなく無でもなく」
小山登美夫ギャラリーは、菅木志雄の個展「有でもなく無でもなく」を開催する。
1944年生まれ、岩手県盛岡市出身の菅は、60年代末から70年代にかけて起きた芸術運動「もの派」の主要メンバーであり、戦後日本美術を代表するアーティストのひとりだ。独自の地平を切り開き、インド哲学などの東洋的思想に共鳴した自身の哲学をもとに、石や木、金属といった「もの」同士や、空間、人との関係性に対して様々なアプローチをしかけ、「もの」の持つ存在の深淵を顕在化すべく作品制作を続けている。
1968年の初個展から現在に至る50年以上のキャリアのなかで幾多もの展覧会に出展してきた菅だが、「同じことはやらない」ように毎回異なる関心を持っているという。
本展では、「有でもなく無でもなく」「ものは定まった存在でなく(空)、常に変化し続けている」ことに着目し作品を展開。ギャラリースペース奥の部屋全体を使ったインスタレーションと壁面の立体作品は、すべて初公開作となる。
今回発表される最新作のうち《間景》は、直角に折り曲げられた複数の小さなトタン板が、白いパネル板に様々な方向にのみ配置されている。しかし、規則性がありそうでないほんの少しのずれの重なりや、異素材の組み合わせ、それにより生じる影が複雑に絡み合い、周りの空間をも変容させる豊かな情景があらわれていることに驚かされるだろう。
なお本展は、小山登美夫ギャラリー、スパイラルガーデン(6月29日〜7月11日)での同時期開催となる。
1944年生まれ、岩手県盛岡市出身の菅は、60年代末から70年代にかけて起きた芸術運動「もの派」の主要メンバーであり、戦後日本美術を代表するアーティストのひとりだ。独自の地平を切り開き、インド哲学などの東洋的思想に共鳴した自身の哲学をもとに、石や木、金属といった「もの」同士や、空間、人との関係性に対して様々なアプローチをしかけ、「もの」の持つ存在の深淵を顕在化すべく作品制作を続けている。
1968年の初個展から現在に至る50年以上のキャリアのなかで幾多もの展覧会に出展してきた菅だが、「同じことはやらない」ように毎回異なる関心を持っているという。
本展では、「有でもなく無でもなく」「ものは定まった存在でなく(空)、常に変化し続けている」ことに着目し作品を展開。ギャラリースペース奥の部屋全体を使ったインスタレーションと壁面の立体作品は、すべて初公開作となる。
今回発表される最新作のうち《間景》は、直角に折り曲げられた複数の小さなトタン板が、白いパネル板に様々な方向にのみ配置されている。しかし、規則性がありそうでないほんの少しのずれの重なりや、異素材の組み合わせ、それにより生じる影が複雑に絡み合い、周りの空間をも変容させる豊かな情景があらわれていることに驚かされるだろう。
なお本展は、小山登美夫ギャラリー、スパイラルガーデン(6月29日〜7月11日)での同時期開催となる。