EXHIBITIONS

ブルーピリオド展

〜アートって、才能か?〜

寺田倉庫G1ビル
2022.06.18 - 08.05, 2022.08.06 - 09.27

キービジュアル © 山口つばさ/講談社/ブルーピリオド展製作委員会

『ブルーピリオド』作中絵画
美術部の森先輩が描いた天使の絵。八虎が美術を志すきっかけとなった。第一巻登場(作:灯まりも)
© 山口つばさ/講談社/ブルーピリオド展製作委員会

『ブルーピリオド』作中絵画
八虎が描いた「縁」をテーマにした絵。F100号に初めて挑戦し、自分の絵に飲み込まれそうに感じた。第三巻登場(作:山道翔太)
© 山口つばさ/講談社/ブルーピリオド展製作委員会

『ブルーピリオド』作中絵画
八虎の一次試験の絵。課題は「自画像」。手鏡が割れてしまうアクシデントを逆手にとって描きあげた。第四巻登場(作:山崎裕子)
© 山口つばさ/講談社/ブルーピリオド展製作委員会

『ブルーピリオド』作中絵画
八虎の二次試験の絵。課題は「ヌード」。体調がギリギリの中、”努力と戦略”で作品を完成させた。第六巻登場(作:茂木たまな)
© 山口つばさ/講談社/ブルーピリオド展製作委員会

会場イメージ「キャラ大石膏室」
著名な像に扮した登場人物たちの石膏像風の像が登場。平日限定で会場内で自由にデッサンも可能

 講談社「月刊アフタヌーン」にて大好評連載中のマンガ『ブルーピリオド』(原作:山口つばさ)が、初の展覧会「ブルーピリオド展~アートって、才能か?~」を開催する。

『ブルーピリオド』は、成績優秀かつスクールカースト上位の充実した毎日を送りつつ、どこか空虚な焦燥感を感じて生きる高校生・矢口八虎が、1枚の絵に心奪われたことをきっかけに、美しくも厳しい美術の世界へ身を投じ、美大合格を目指す物語。2020年にマンガ大賞を受賞し、翌年にはMBS・TBS系列にてTVアニメ化。また22年3月に天王洲 銀河劇場にて舞台化された。マンガタイトル「ブルーピリオド」は、ピカソの20代前半の画風から転じた、孤独で不安な青年期を表す言葉からとられている。

 美術を題材とした『ブルーピリオド』は多くの美術作品が登場することも注目のひとつ。そのすべては、本作のためにアーティストや学生たちが実際に描いた作品をもとにしている。

 本展は、物語のキーとなる作品や、主人公・矢口八虎のターニングポイントとなった作品を中心に、実物の絵画約50点を展示。『ブルーピリオド』の名場面や印象的なシーンがよみがえる作中絵画が一堂に会し、八虎の物語を追体験できる場となる。

 また本展では「あの人のブルーピリオド」と題し、会田誠、小玉智輝、近藤聡乃、冨安由真、服部一成、水戸部七絵のアーティスト6名のブルーピリオド時代の作品を展示。さらに「ブルーアートコラボレーション」として、現代アーティスト総勢20名が、マンガ内で出された課題から創作した新作も披露する。

 ブルーアートコラボレーションの参加アーティストは、新井碧、大澤巴瑠、岡田佑里奈、清川漠、小西葵、仲衿香、長谷川彩織、やんツー(前期展示)、大西茅布、工藤時生、鮫島ゆい、杉田万智、杉本憲相、杉山日向子、suma、永田優美、フカミエリ、松田ハル、山ノ内陽介、ユゥキユキ(後期展示)。

 加えて本展はバーチャルエキシビジョンや、展覧会開催に合わせて、原作者・山口つばさの制作密着動画やインタビューなどのデジタルコンテンツも用意している。