友沢こたお 個展「Monochrome」

　 GINZA SIX 6階に新たなアートスペース「FOAM CONTEMPORARY」が誕生。7月3日からスタートする1回目の展覧会には、国内外で注目される気鋭アーティスト・友沢こたおを迎える。

　銀座 蔦屋書店は2017年にオープンして以来、「アートのある生活」の提案をモットーに様々な企画を通して、注目すべきアーティストを独自の視点で紹介してきた。2020年代に入り、社会や人々の生活スタイルが大きく変化するなか、ますます多様化する今日のアートシーンの様相を追いながら、来たるべきアートのかたちを探求すべく、開業5周年という節目の年に新たな試みとして、アートスペース「FOAM CONTEMPORARY」を始動する。

　最初の展覧会で紹介する友沢こたおは、1999年フランス・ボルドー生まれ。現在、東京藝術大学大学院美術研究科油画修士課程に在籍。スライム状の物質と有機的なモチーフが絡み合う独特な人物画で知られている。大学在学時に久米桂一郎賞、上野芸友賞を受賞。国内外の展覧会やアートフェアにも参加し、早くからアーティストとしての存在感を確かなものとしてきた。またモデルや音楽活動でも話題となるなど、世代を代表するアーティストのひとりとして、今後ますますの活躍が期待されている。

「Monochrome」と題された本展では、新作油彩画を発表するほか、油彩画をもとにした版画も販売。シンプルな構成ながら、物質の質感や透け感、柔らかさのリアルな表現が見る者に強い印象を与える友沢の作品群を会場で楽しみたい。