EXHIBITIONS
小林健太 個展「THE PAST EXISTS」
東京と湘南を拠点に活動する気鋭アーティスト・写真家、小林健太の個展「THE PAST EXISTS」が、MITSUKOSHI CONTEMPORARY GALLERYで開催されている。
小林は1992年神奈川県生まれ。美術大学に進学後、生家を離れ多様なバックグラウンドを持つ人たちと共同生活を送るなかで、自身の日常や身のまわりの人々の肖像を写真でとらえるようになった小林は、それらをZINE(自費出版の写真集)やブログ、SNSを通じて積極的に発表、拡散していくことで、自身の「写真」を発展させていった。以降も、様々なコミュニティでの生活を重ねてきた小林にとって仲間と群れで暮らすこと、そして仲間のポートレイトをカメラに収めることは、作家活動の原点ともいえる。
小林は、都市の風景や日常を画像編集ソフトで大胆なデジタル編集加工を施した、色鮮やかな作風で広く知られているが、本展ではストレート写真や編集加工のバリエーションを見せる。スナップ写真や携帯のカメラでとらえたラフな写真から、過剰に歪みや変形を加えて異質性を持たせた写真まで、資本主義のシステムのなかでいかに写真と遊び、イメージを変容させて既存の写真を破壊し、2020年代の写真を提示していくのか、そのプロセスをテンポよく提示する内容となっている。
また本展は、作品の表象的な部分だけでなく、作家が被写体と過ごした時間やともに紡いできた物語にもフォーカス。およそ90点のポートレイトを中心に構成した写真によるインスターレションを通じて、現代写真というジャンルに詩情と現代のテクノロジーの交差を見出そうと試みる展示だ。
小林は1992年神奈川県生まれ。美術大学に進学後、生家を離れ多様なバックグラウンドを持つ人たちと共同生活を送るなかで、自身の日常や身のまわりの人々の肖像を写真でとらえるようになった小林は、それらをZINE(自費出版の写真集)やブログ、SNSを通じて積極的に発表、拡散していくことで、自身の「写真」を発展させていった。以降も、様々なコミュニティでの生活を重ねてきた小林にとって仲間と群れで暮らすこと、そして仲間のポートレイトをカメラに収めることは、作家活動の原点ともいえる。
小林は、都市の風景や日常を画像編集ソフトで大胆なデジタル編集加工を施した、色鮮やかな作風で広く知られているが、本展ではストレート写真や編集加工のバリエーションを見せる。スナップ写真や携帯のカメラでとらえたラフな写真から、過剰に歪みや変形を加えて異質性を持たせた写真まで、資本主義のシステムのなかでいかに写真と遊び、イメージを変容させて既存の写真を破壊し、2020年代の写真を提示していくのか、そのプロセスをテンポよく提示する内容となっている。
また本展は、作品の表象的な部分だけでなく、作家が被写体と過ごした時間やともに紡いできた物語にもフォーカス。およそ90点のポートレイトを中心に構成した写真によるインスターレションを通じて、現代写真というジャンルに詩情と現代のテクノロジーの交差を見出そうと試みる展示だ。