EXHIBITIONS

KAWS TOKYO FIRST

KAWS TOKYO FIRST 展覧会ビジュアル

KAWS HK CHUM 2002 © KAWS, Collection of Larry Warsh

KAWS ACCOMPLICE 2010 © KAWS, photograph by Jonty Wilde

KAWS SEEING 2018 © KAWS, Photo by Jonty Wilde

KAWS NEW TURN 2020 © KAWS Photo by Farzad Owrang, Shanghai Powerlong Museum Collection

KAWS FIVE SUSPECTS 2016 © KAWS, Photo by Todora Photography LLC, Collection of Larry Warsh

KAWS HE EATS ALONE 2014 © KAWS, Photo by Brian Forrest courtesy Honor Fraser Gallery

KAWS HOLIDAY 2019 © KAWS, Photo by @hirokingraphy courtesy AllRightsReserved

KAWS(Brian Donnelly) Photo by Nils Mueller for Wertical

 稀代のアーティスト、KAWS(カウズ)の国内初となる大型展覧会「KAWS TOKYO FIRST」が森アーツセンターギャラリーで開催される。

 KAWS(ブライアン・ドネリー)は1974年生まれ。アメリカ・ニュージャージー出身。90年代初めにグラフィティアーティストとして頭角を現したのち、ニューヨークの美術学校「School of Visual Arts」で学んだ。日本との関わりも強く、97年の来日で東京のサブカルチャーにふれ、ストリートアートのプロジェクトにも参加。2019年には富士山の麓で「KAWS:HOLIDAY JAPAN」が開催され大きな話題となった。

 ウィットや愛にあふれた作品を生み出してきたKAWS。ポップカルチャーのアニメーション作品からインスピレーションを受け、とりわけ、色彩豊かなキャラクター作品の数々は作家の代名詞となっている。巨大彫刻や、線や色彩を強調したペインティングなど、KAWSによってハイブリッド化されたキャラクターたちは、KAWSが探求し続ける「人間の本質」を体現している。

 またKAWSはこれまで、ユニクロやアベイシングエイプなどの著名ファッションブランドやディオールをはじめとした世界的ブランドとコラボレーションし、洗練されたユーモアをもつ作品は幅広い人々に愛されている。

 150点を超える作品が集う本展は、コマーシャルアートとファインアート双方の領域を網羅するKAWSの視覚的アプローチに迫るもの。制作初期の作品から最新作までの絵画や彫像、プロダクトなどを通して、そのユニークな芸術制作の軌跡や美術史的意義をたどる。

 出品作は、代表作の「COMPANION」をはじめ、キャラクターが世界中を旅する「KAWS:HOLIDAY」シリーズ、そしてデジタルアートプラットフォーム「Acute Art」と提携した、スマートフォンを使用して楽しむAR作品も展開。さらに本展では、KAWS自身が保有するプライベートコレクションも公開し、そのスタジオシーンを再現する。

 展覧会名「KAWS TOKYO FIRST」は、2001年に渋谷PARCOで開催された自身日本初の個展と同じタイトルであり、20年を経たいま、「原点回帰」という想いが込められている。