ARTISTS

徐震®

Xu Zhen

上海の龍美術館で展示された《ヨーロッパ千手古典彫刻》(2015) Courtesy of XU ZHEN®

 徐震®は1977年中国・上海生まれ。上海工芸美術職業学院卒業後、現在も上海を拠点に活動。インスタレーションをはじめ、写真や映像など多岐にわたる作品を制作するとともに、キュレーターとしても活動する。98年、中国のアートシーンを発信する上海比翼芸術中心(BizArt Art Center)を共同設立し、99年に上海ショッピング・モールで開催された「アート・フォー・セール」などの展覧会を企画。巨大なタンポンや、ダミアン・ハーストのパロディとして実物大の恐竜をホルムアルデヒドに浮かばせたガラスケースといった、社会的な既成概念を覆すようなインスタレーションを制作し、話題を呼ぶ。

 マルチメディア作品《18日間》(2006)では、徐が中国の国境に行き、リモコンの戦車、飛行機、ボートを使って、隣国に軍事進攻のスペクタクルを展開した。また《動物》(2006)では、パンダのような動物が手助けされて射精している風景を録画している。2009年には自身のアートプロダクション「MadeIn Company」を設立し、アーティスト、技術者、コーディネーター約10名とともに組織で活動すると発表。13年からはブランドとして「徐震®」を展開。16年には「徐震®」として「Xu Zhen Store」をオープンさせた。これまで2度、ヴェネチア・ビエンナーレ(2001、2005)に参加。主な個展に「Xu Zhen Solo Exhibition」(Long Museum、上海、2015)、「Civilization Iteration」(ペロタン、パリ、2017)、「Movement Field」(James Cohan Gallery、ニューヨーク、2018)、「Xu Zhen Store」(AKIO NAGASAWA GALLERY AOYAMA、東京、2018)など。