1977年に上海に生まれ、現在も同地を拠点に世界各国で作品を展開するアーティスト・徐震(シュー・ジェン)。今年のアートフェア東京では、ペロタン東京のブースで個展を行ったことでも記憶に新しいこのアーティストが、中国以外では初となるアートプロジェクト「Xu Zhen Store」を展示する。
絵画や彫刻だけでなく、インスタレーションや写真、映像などジャンルを横断した作品制作のみならず、キュレーターとしても活動する徐震は、2009年に自身のアートプロダクション「MadeIn Company」を設立。13年からはブランドとして「徐震®」を立ち上げ、16年には「徐震®」として「Xu Zhen Store」をオープンさせた。
「Xu Zhen Store」は、徐震が「アートは大衆にとって高級なものかもしれないが、美術館に展示されている作品を家に持ち帰り、日常の中で接し親しんでもらえたら」という思いで「美術商品」を開発したのがスタートのきっかけだったという。「いまの中国ではアート作品を買うという市場がそこまで成熟しているわけではないので、その入り口をつくり、市場を広げ成熟させたい」とコメントしている。
「Xu Zhen Store」単体では、中国以外で初の展開となる本展。会場では徐震のコンセプトにのっとり、代表作である「エターニティ」「エボリューション」シリーズのマルチプルや、ぬいぐるみを模した「スプレッド」シリーズから作品を展覧。これに加え、本展のために制作された新作《I'm fine!》も展示されるという。