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鈴木光

Hikaru Suzuki

 鈴木光は1984年福島県生まれ。2008年に武蔵野美術大学彫刻科、11年に情報科学大学院大学(IAMAS)を卒業。2013年にポーラ美術振興財団在外研修員としてベルリンに滞在。撮影者と被写体が関わる「シネマ・ヴェリテ」の研究を行いながら、ドキュメンタリーの手法をベースに、虚実入り混じる映像作品を発表している。主な作品に、福島とベルリン、2つの土地における人々の営みを繊細に見つめた《FUKUSHIMA BERLIN》(2014)、実話をもとに、ある一家の崩壊と再生、他者を理解するまでの過程を記録した《安楽島》(2010)、宗教家である父親との関係を映した《GOD AND FATHER AND ME》(2008)など。それぞれの作品で異なるテーマを扱いながら、作家の個人史が根底に据えられている。

 近年の個展に、「MONTAGE」(KAYOKOYUKI、東京、2018)、「あざみ野アートシネマ vol.2 鈴木光 特集上映会」(横浜市民ギャラリーあざみ野、神奈川、2015)、「鈴木光上映会」(青山|目黒、東京、2012)。受賞歴に、「大阪シネドライブ 2012」シアターセブン賞、「第一回 座・高円寺ドキュメンタリーフィルムフェスティバル」入賞、「群馬青年ビエンナーレ2008」入選、「ART AWARD TOKYO 2008」飯田志保子賞。2010年に、振り付け師・伊藤キムの演出による『女殺油地獄』の舞台映像を手がけた。