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阪本トクロウ

Tokuro Sakamoto

 阪本トクロウは1975年山梨県生まれ。1999年東京芸術大学美術学部絵画科日本画専攻卒業、2001年早見芸術学園日本画塾卒業。空や道路など、どこにでもあるような風景や身の回りにあるものをモチーフに、ミニマルに抽出した絵画を描く。描かれる風景はどこにでもありそうでありながら、人の気配を感じさせない構図、また影響を受けたという浮世絵を思わせる、遠景と近景の大胆なレイヤーが特徴のひとつ。近年は、普段気にとめない建物の外壁や床、会議室のような無機質な室内、また「模様」をテーマとした抽象的な具象絵画や、静かな風景を水平方向または斜めに切り取り、ミステリアスな要素を加えた実験的な作品にも取り組んでいる。近年な個展に、「デイリーライブス」(吉祥寺美術館、東京、2021)、阪本トクロウ「カルペ ディエム」(GALLERY MoMo Ryogoku、東京、2019)、「偽の真空」(アートフロントギャラリー、東京、2018)、「アウトライン」(キドプレス、東京、2017)など。