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浦沢直樹

Naoki Urasawa

 浦沢直樹は1960年東京都生まれ。83年に『BETA!!』でマンガ家デビュー。86年より『YAWARA!』(〜1993)の連載をスタートし、女子柔道ブームの火付け役となる。ドイツとチェコを舞台に、日本人脳外科医とある少年の出会いから始まるサスペンス作品『MONSTER』(1994〜2001)では、「第1回文化庁メディア芸術祭」マンガ部門優秀賞を受賞。主人公が幼い頃に空想した地球の滅亡までの出来事が現実となっていく『20世紀少年』(1999〜2006)は、アングレーム国際漫画祭(フランス)での最優秀長編賞をはじめ多数の賞を受賞し、実写化映画が3部作で上映される。

 2003年、自身が大きな影響を受けた手塚治虫の、『鉄腕アトム』のエピソード「地上最大のロボット」を原作に、浦沢作品として『PLUTO』(〜2009/共同制作:長崎尚志、監修:手塚眞)を発表。16年に長編連載『BILLY BAT』(2008〜)が完結。17〜18年にかけては、ルーヴル美術館とのコラボレーション作品『夢印』を手がけ、パリでの個展「L'Art de NAOKI URASAWA」が開催されるなど国際的な評価も高まる。20年、「東京2020公式アートポスター」の制作に参加。最新作は『あさドラ!』(2018〜)。