Chim↑Pomが2016年から行っている「Sukurappu ando Birudo プロジェクト」は、2020年東京オリンピックに間に合わせようと急速に再開発が進む現在の東京の都市の姿を、「スクラップ&ビルド」をテーマに描くプロジェクト。16年10月には、解体が決まっていた新宿の歌舞伎町商店街振興組合ビルを舞台に、「全壊する展覧会」 として「また明日も観てくれるかな?」展を開催。本展は、その続編となる。
今年の初頭から、Chim↑Pomは、自らのスタジオが入居する高円寺のキタコレビル内で、建築家の周防貴之と協働して「道」の設計・施工を進めていた。今回、「Chim↑Pom通り」と命名されたこの「道」が竣工し、24時間無料で一般開放されることとなった。プライベート空間のなかにある公共空間として会期終了後も継続して開放し、「Chim↑Pomと不特定多数の皆様とで育てていく」スペースになるという。
あわせて、建物内では、昨年の「また明日も観てくれるかな?」展の後半戦と位置付ける展覧会を開催。展覧会終了後、解体工事とともに半壊あるいは全壊した作品の残骸を素材として制作した新作を展示する。また、プロジェクトの全貌を収めた書籍『都市は人なり』(LIXIL出版)も刊行され、会場で先行発売される。
会期中には、「東京♡道♡ストーリー」と題し、「Chim↑Pom通り」を舞台に、宇川直宏やK-BOMB、マヒトゥー・ザ・ピーポーなど多くのパフォーミングアーティストらが出演するイベントも複数回開催される。