デザインを新たな目線から見つめ直す。「DESIGN MUSEUM JAPAN」展がロンドンでも開催

国立新美術館で5月16日から開催中の「DESIGN MUSEUM JAPAN展2024」と時期を同じくして、日本文化を英国をはじめ、ヨーロッパに広める役目を担うロンドンのジャパン・ハウスにおいても「DESIGN MUSEUM JAPAN」展がスタートした。日本で生み出された美しい品々を通して、デザインの新たな定義を問いかける興味深いものとなっている。会期は9月8日まで。

文=坂本みゆき

5月15日からロンドンのジャパン・ハウスで開催中の「DESIGN MUSEUM JAPAN」展の展示風景より© Japan House London

日本の魅力を伝えるジャパン・ハウス

 ジャパン・ハウスは、日本の多様な魅力や様々な政策・取り組みを発信することを目的に設置された施設だ。ブラジルのサンパウロ、米国のロサンゼルス、英国のロンドンの3ヶ所に拠点を構えて、日本への関心・理解・支持を広げる手助けとなる事業を積極的に展開している。

ロンドンのジャパン・ハウス外観
© Japan House London

 ロンドンのジャパン・ハウスは、西部の目抜き通りハイストリート・ケンジントンに2018年6月に開館した。1階には日本の美意識を感じさせる日用品や綺麗なパッケージの食料品、伝統工芸品などを扱うショップと日本のツーリストインフォメーションの窓口、2階には日本食レストランがある。地下には、展示スペース、ライブラリーと多目的ホールを備える。2023年度は英国の文化施設や日本の地方自治体、日英各分野の専門家と連携して日本の地域の魅力を発信する様々な企画やイベントを開催して、累計で180万人以上の来館者を迎えたという。

1階のショップの一角を飾る、エキシビションの告知スペース
© Japan House London

南米、北米を経てロンドンに巡回

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