羽田みらい開発株式会社が、羽田空港エリアに「HANEDA INNOVATION CITY」(HICity[エイチアイシティ])を11月16日にオープンさせる。 HICityは日本初のスマートエアポートシティ。コンセプトを「このまちで過ごす全ての人に、イノベーションを」として、国内外の人やモノ、情報がフラットに集まり、交流が生まれ、新たなビジネスやイノベーション創出の拠点となることを目指す。
当施設のグランドオープンを記念し、11月17日〜19日には「Grand Opening Event∅」を開催。「先端」と「文化」をテーマに、HICityのコンセプトを体現し、多種多様な価値観からなるアクティビティやエンターテインメント、実証実験など、50以上のコンテンツが集まる。
「Signature Event」では、HICity のコンセプトに共感する5組の表現者が「“INNOVATION(イノベーション)”とは何か?」 をテーマに、17日と18日にトークセッション「INNOVATION IDOBATA」を実施。1日目は尾角典子とパノラマティクス主宰の齋藤精一が、2日目はAR三兄弟の川田十夢と現代美術家・窪田望、コンテンポラリーデザインスタジオのwe+が登壇し、トーク後は参加者との交流も予定している。
「Technology Exhibition」ではAR三兄弟の川田十夢が、ARやAIやQRなど、新旧テクノロジーを織り交ぜて、自分だけのテクノロジー名刺を一緒につくり上げるワークショップを開催。誰もが気軽に参加することができる。東京都立産業技術研究センターや大学、企業から多様なロボットが集まるほか、自動運転バスの試乗やロボット操作体験なども開催される。
「HANEDA EXPO」はブロックチェーン、ロボティクス、生成AI、 XRなどの国内外の先進技術領域に携わる事業者や一般企業・スタートアップを一堂に集めたHANEDA発テクノロジーのEXPOだ。事業展示やカンファレンス、VR・ AR体験など、専門的な領域のみならず、誰もが最新のテクノロジーに触れることが可能となっている。
19日にはHICityをより深く知ることができる「Knowing the City」の企画のひとつとして、「Pluri-City -多元都市のための音楽-」をテーマに様々な都市を音楽で表現すること、そして音楽を通じて都市を知ることを試みる「SOUND&CITY」が開催。企画は若林恵と齋藤精一が、プログラム ・ ディレクションは清宮陵一が担当する。参加アーティストはHAIOKA、渡部高士ほか。
「Art for Everyone」はHICityや羽田に着目したアート、テクノロジーと融合したアートなどを楽しむことができる企画だ。
アーティスト・尾角典子/Noriko Okakuによる、HANEDA INNOVATION CITYと空港の結びつきに象徴的な意味を見出した映像作品《Air Lines》を展示。風に乗るエンジン音をインスピレーション源に、英国在住の作曲家・Ebe Okeをサウンドに迎えた。
「表現する素材展 More than Materials」では「ものづくりのまち」として知られる大田区のまち工場の営みから生まれた「もの」を「表現する素材」と名づけ、コンテンポラリーデザインスタジオのwe+が独自の視点で蒐集。その背景にあるストーリーとともに展示する。
《生まれては消える、消えては生まれる》は現代美術家・窪田望による作品。人の行動に合わせて連続的にシャボン玉がつくられる本作で、生誕の喜びを表現する。
また、17〜19日には屋外壁面にてプロジェクション・マッピングを実施する「SKY MAPPING by Sony Design Consulting」や、通行する人の動きに合わせてインタラクティブな映像が投影される「MULTI PERSPECTIVE by Sony Design Consulting」、城西国際大学大絵ゼミによる端材を活用したファッションショーなども開催される。
ほかにも飲食店から物販、展示にいたるまで日本のいまを体感できるマルシェ「Lifestyle Marche」や、WEGO VINTAGEやManhattan Recordsなどによる都市特有のカルチャーが楽しめる空間「Urban Culture Park」など、多彩な文化の交差によって生まれるイノベーションが感じられそうな企画が目白押しだ。