大丸松坂屋百貨店が2022年1月よりスタートさせたアートメディア「ARToVILLA(アートヴィラ)」。アートの魅力と、アートを買うことの喜びを伝える同メディアが、「アートの素敵な衝動買い」をコンセプトとした「ARToVILLA MARKET」を開催する。会期は11月11日〜13日。
本マーケットがコンセプトとする「素敵な衝動買い」とは、アートの鑑賞はするが、購入・保有をすることは少ない日本の感度高い生活者へのメッセージだ。日常におけるアートの楽しみの扉を開くために「衝動買い」に着目。いつのまにか作品に魅了され、作家や作品との運命を感じて自分のものにしたくなるという一期一会の体験を、東京・渋谷のFabCafe Tokyoで開催する。
「ARToVILLA(アートヴィラ)」のキーとなっているのが、「DOORS」と呼ばれるパートナーたち。永山祐子(建築家)、前田エマ(モデル)、ワタナベマキ(料理家)、遠山正道(経営者)、 塚田優(評論家)を始め、様々な分野で活躍するDOORSたちが作家をレコメンド。その作品が展示販売される。
期間中会場ではコレクター夫妻を題材とした映画『ハーブ&ドロシー』 をトークを楽しめるイベントも11月12日の13時〜16時で開催。とに〜(アートテラー)と山城有未(アートライター/銅版画作家)をモデレーターに、コレクターの楽しみや生き方について触れることができる。
また、「アートなレコードジャケット」をテーマに青野賢一(文筆家/DJ)が選曲したBGMが流れ、そのレコードジャケットも会場内に展示。13日の13時〜15時は青野賢一と小林沙友里(アートライター/編集者)によるトークイベントも開催。アートだけではなく音楽に興味がある方にもおすすめです。
このほかにも、DOORSと作家、ARToVILLA STAFFによる公開トークイベントも開催。当日の様子は後日DOORS ラジオとしてPodcastにて配信します。
現代美術を買うという行為を、特別なものではなく生活者のQOL(クオリティ・オブ・ライフ)に直結するものととらえる本イベント。作品を保有することで、アーティストたちの現代に対する「まなざし」や「ものさし」を共有するという体験に誘う、魅力的なイベントになりそうだ。