日本全国の高校・大学・大学院・専門学校の学生、および日本国籍を有し海外の教育機関に在籍する学生を対象としたアートアワード「CAF賞」が、今年の受賞者を発表した。
学生の創作活動の支援と日本の現代美術の振興を目的に、今回で8回目の開催を迎えた同賞では、最優秀賞に選ばれた受賞者に賞金100万円のほか、副賞として個展開催の権利を与える。また、審査員賞4名に賞金各30万円、入選を含むいずれかの者に海外渡航費用として50万円を授与するのも特徴だ。
11月24日~11月28日の5日間、東京・代官山のヒルサイドフォーラムで「CAF賞2020入選作品展」が開催。23日には同会場で最終審査が行われ、6名の受賞者が決定した。受賞者は以下の通り。
最優秀賞:稲田和巳(筑波大学大学院)
岩渕貞哉審査員賞:花形槙(多摩美術大学大学院)
金澤韻審査員賞:乾真裕子(東京藝術大学大学院)
名和晃平審査員賞:羽田野皓紳(東京藝術大学大学院)
保坂健二朗審査員賞:佐藤菜々栄(多摩美術大学大学院)
海外渡航費授与者:大里淳(東京藝術大学大学院)
各受賞作品に関する審査員のコメントは、CAF賞2021の公式ホームページに掲載している。
なお、本賞の大きな特徴のひとつが、最優秀賞の副賞として授与される個展開催の権利だ。昨年のCAF賞2020で最優秀賞を受賞したクララ・スピリアールトは、2022年2月5日より東京・六本木のピラミデビルにある現代芸術振興財団にて、副賞としての個展を開催予定。入場無料・事前申し込み不要なので、こちらもあわせてチェックしてほしい。