吉良智子×和田彩花が登壇。「女性たちの美術史」特集関連トークイベントが開催

『美術手帖』8月号「女性たちの美術史」特集の発売を記念し、8月4日(水)にオンライントークイベントの開催が決定。特集に寄稿した吉良智子と、アイドルの和田彩花が出演する。

 『美術手帖』8月号「女性たちの美術史」特集の発売を記念し、8月4日(水)にオンライントークイベントの開催が決定。8月号では、ジェンダー理論やフェミニズムの視点から戦後の現代美術史を見直し、「女性作家」を新たな方法で記述する作家論や論考、インタビューなどが掲載された。

 トークイベント第1弾となる今回は、特集巻頭のイントロダクションを執筆した美術史家の吉良智子と、アイドルの和田彩花が登壇。

 吉良は、それまでほとんど知られていなかった第2次世界大戦中の日本で活動した女性画家たちを発掘・再検討した『戦争と女性画家 もうひとつの近代「美術」』(ブリュッケ)で第29回女性史青山なを賞受賞するなど、フェミニズム(ジェンダー)美術史の研究を進めてきた。特集のイントロダクションでは、ジェンダーの視点から美術史研究や批評、女性たちの美術教育の歴史、女性作家への関心が高まる近年の状況などについて解説している。

 和田は初代リーダーを務めた「アンジュルム」を2019年に卒業後、現在はソロで活動中。アイドル活動と並行して大学院で学び、美術史学の修士を取得した。「女性表象」に興味を持ち、フェミニズムやジェンダーの視点からもアートについて多くを学んだと言う。美術に関する新聞連載やラジオ番組といった仕事も数多くこなしながら、美術史から現代のアイドルまで「女性のあり方」を考えるという一貫した姿勢を持ち、表現活動を行っている。

 「女性」や「美術史」のあり方について考えるうえで、フェミニズムやジェンダーの視点はどのような豊かさをもたらすのか? それぞれの見地から語り合う内容を予定している。

 本イベントは吉良と和田をオンラインでつなぎ配信。チケット購入は「OIL by 美術手帖」内の「美術手帖公式ECショップ」より受け付ける。
また配信後、アーカイヴが1ヶ月間視聴可能となる。

『美術手帖』8月号

編集部

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