4月4日にサザビーズ香港で開催されたジュエリーオークションでは、59.6カラット、ファンシー・ヴィヴィッド・ピンクのオーバルミックスカットでインターナリーフローレス(米国宝石学会の熟練鑑定士が10倍のルーペで検査してもインクルージョン=ひびなどを発見できないレベル)のダイアモンドが、5億5300万香港ドル(約79億円)で、香港の宝石商「Chow Tai Fook」により落札。「CTFピンク・スター」(周大福粉紅之星)と名付けられた。
この79億円という落札金額は、2016年に同社オークションで記録されたファンシーヴィヴィッドピンクダイアモンドの世界記録の2倍を超えるもので、美術品を含むアジアで出品されたすべてのオークションアイテムの最高値となっている。
また、翌4月5日に開催された中国美術オークションでは、旧日本人コレクションの明時代の「青花魚藻文輪花鉢」(せいかぎょそうもんりんかばち)が約33億円で落札されている。
なお、4月3日には日本抽象絵画の先駆け的存在であった山口長男の特別オークションも開催。トータルセールスは1484万6250香港ドル(約2.1億円)となり、トップロットの《趺坐》は予想落札価格100万〜150万香港ドル(約1400〜2100万円)を大きく上回る237.5万香港ドル(約3400万円)となった。